吉Pが語った「ツールについて」

第14回プロデューサーレターで吉Pが語った「ツールについて」のお話です。

ほぼ口語のままで転記しましたので、読みにくい箇所があるかもしれません。
()は言葉の補足になります。




室内(以下室):
それではジェネラル関連質問の最後になりますが、公式でDPSツールや敵のHPをパーセント表示するような機能を実装して欲しい。

吉田(以下吉):
パーセント表示はちょっと出てくる時にも権代と話してたんですけど、多分そんなに難しくないんで、ひろしとちょっと話をしてみます。

ツールなんですけど、先日北米でポストがあって、そこにCommunity Repから返答があって「このツール使っていいんですか」みたいな書き込みに対してNGです、みたいな回答が出て、それが日本側にも飛び火したりとか、お話が色々出てると思うんですけど。

まず当然、例えばスピードハック。キャラの移動速度を上げるとか、ワープするみたいなツールって徹底排除してますし、そもそも使って頂きたくないんで絶対禁止してます。
これはもう見つけ次第即バンです。

室:
そうですね。

吉:
ただ、僕らスクウェア・エニックスがFF14を作ってアプリケーションをお届けしてるんですが、当然我々企業なので「第3者が作ったものを使っていいですか?」と聞かれたら「ダメです」としかいいようがないんです。
で、そのログ…ですよ。ログのデータを食わせてちょっと計算してみて結果を返すプログラムって、別に…ウィルスとか入ってれば別ですけど、僕らやっぱウィルスが例えば悪意のある人がそのプログラムを改変してバラまいたりする可能性があるんで、僕らはホント、聞かれたら絶対言えないんです。

ただ…なんだろう、「後はわかるな?」っていう、この…。

(会場笑)

室:
まぁ、そういうことです。

吉:
なので、線引きって言われるのかもしれないんですけど、あのユーザークリエイテッドコンテンツって考え方があってもいい。今の世の中。
例えば他社のタイトルあんまり出すのもよくないかもしれないですけど、例えばSkyrimだったり、PCのゲームってMODで楽しむのもゲーム文化の一つだと思うんですね。
例えばMineCraftもそうですけど、やっぱりそれによって楽しみが広がるって部分ももちろんあるので…。

「じゃあこれいいですか!?」って聞かれたら「いややゃもうほんとダメです」って言うしか言い様がないんですけど、そこはほんと自己責任という世界があるので。
まぁ、後はこれ以上は言わせないでください。という回答でいいですか。


以前、私は記事でこのように書きました。


運営として考えれば「外部ツールが一体なにをやらかしてるか責任が持てない。その責任持てないものをOKとは言えない」わけです。
但し内容についてはおそらく(LogRepを)少しリサーチして「致命的な問題はない」と判断していると思います。
(問題があれば、いつぞやの某DBサイトのように、既に私の所に連絡が来ている筈)
OKともNGとも言えないから、とりあえず「使わないでください」という書面を送っているのでしょう。私が運営でもきっとそうします。


吉Pの話を聞くに、個人的にはいいと思うし、自己責任で使うことは構わない。
(問題のあるツールなら即バンしている)
ただし、スクウェア・エニックスという会社にはまだ「ユーザークリエイテッドコンテンツ」に対する受け皿がない。今は「ダメです」と言うことしか出来ない。
と、いうことだと思います。

また、この発言の後で「DPS表示を(公式では)コンテンツ中にやる予定はないです」とはっきり名言されましたね。
このゲームをただいたずらに難しくし、ついていけない人間を排除するようなことを考えていない。吉Pの考えに共感が持てました。

確かに現状侵攻編などはDPSでも見なければどう勝てばいいのかわからない難易度ですが、本質は「侵攻編しかすることがないコンテンツ不足・調整不足(あくまでユーザー目線ですが)」にあり、DPSメーターが公式にないから楽しめない、とは違うはずです。

LogRep は非公式ですし、もちろん強要する材料ではありません。
「~のジョブはDPSいくつが当たり前」なんて個人に責を押し付ける話題がネットに蔓延しているから「パーティDPSが重要、仲間同士出来る範囲でやりくりすべき」というお話を発信させていただきましたし、1~3層のジョブDPSはネットで言う高いものばかりではない、大体こんな分布だ。ということを誇張抜きのデータとして皆さんに公開しました。
「パーティみんなで頑張ろう」という意識作り、目標設定が出来るよう機能拡張を続けてきましたし、今後もそうありたいと思っています。



一つ意外だったのが吉Pが「HPの%表示」をアリとしていたことですかねー。なんだアリか、じゃあやっちまえばよかったか。とちょっと思ってしまいましたがw
公式で実装されそうな気配もありましたし、様子をみてみることにしましょう:)



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